春漁・・・3月下旬〜6月上旬 (3月28日〜6月5日くらい)
秋漁・・・10月下旬〜12月下旬 (10月28日〜12月28日くらい)
桜えびの産卵期である夏場は資源保護のため漁は行われません。また、漁期であっても風が強いなど天候が悪いときには漁は中止となります。
漁場により時間が違いますが、由比の場合は、16:30〜17:00ころ出港です。 それから、20:30〜21:00頃に水揚げをして、翌朝6:00に入札が開始されます。
一週間のうち土曜日については、翌日日曜日はセリが無いため出港しません。
ほかに、天気がよくても、漁場の波の状態により出港できません。(2漁港合同であわせて出港するため由比の港で、状況がよくても、大井川港がよくなければ、出港しません。)
※富士川河川敷での海老干しについて
前夜、桜海老漁が有り 桜海老の入札が朝6時に始まり、その終了後すぐ干しに行きます。当日からっと晴れていないと干しません。2時頃に回収となりますので、よく写真で目にする富士山をバックに桜えびを干すという光景が見れるのは、本当に運が良いときだけです。
桜えびは、国内では静岡県の駿河湾だけ由比港・大井川港だけで水揚げされています。 富士川・安倍川・大井川といった河川から清流が海へ流れ込む駿河湾の河口沿岸、水深200mほどの比較的深い水深に生息しています。 この駿河湾の独特な構造が桜えびの生育にたまたま適していたためです。駿河湾近海の遠州灘・相模湾・東京湾でも生息しているようですが、駿河湾と比べてその数は極めて少ないようです。 桜えびは、深海性の生物で、明るい昼間や月夜は、200〜300メートルの深さに生息し、闇夜には20〜30メートルまで浮遊して群れをなしますが、明け方にはまた散って、下降し始めます。
由比で獲れた桜えびは、鮮度・風味とも一番と業界での評価を受けています。
早朝、由比港に水揚げされた後、入札にかけられ、すぐに鮮度が落ちやすいので一刻を争って、ただちに超低温冷凍庫で急速冷凍され保存されます。新鮮なうちに急速冷凍したものは長期間の保存が利きますし、解凍して生で食べることが可能となりました。
その為一年中新鮮な桜海老を食べられるようになりました。